新刊のお知らせ

 初めてのフォトエッセイ集「青いろノート」が刊行されました。

 新江ノ島水族館での魚たちとの出合いは偶然でした。寒くて外で写真を撮る気がしなかったから、と実に単純な理由です。この水族館で人気のクラゲは、不思議な魅力を持ち、優雅な美しさにあっという間に引き込まれました。
水族館で撮った画像を電子書籍にしようとまとめ始めていタた頃、別の打ち合わせで来ていた編集者に「魚を撮ってます」と見ていただいたところ興味を持ってくださいました。「本当は美ら海に行きたいの…」と盛り上がった話の流れで、その時のメンバーと沖縄へ撮影旅行に出かけることになりました。帰宅後、本の話が現実となりましたが、エッセイが問題でした。植物のことなら少しは書けるけれど、お魚は…と悩みましたが、2年続けて旅した佐渡島の空や海の写真の掲載が許され、まんまの思いを綴ろうとやっと重い腰をあげ、白い紙に向かうことができました。

 今回は14年前、初めての本でご一緒した、桂川さんが装丁、デザインを担当してくださいました。私が最も尊敬するデザイナーの方です。それだけで安心して作業をすることができました。この「青」という色をきちんと出すのは難しいことです。印刷にも関わっていただき本当に美しい「青いろ」に仕上がりました。私はこの本のミントブルーの帯がとても好きです。表紙の深い青とこの色を合わせるというのは、自分では思いつきません。色だけでなく質感も素敵、次のページの見返し(同じ紙)へとつながっていくのです。そこに書かれたコピー「強いもの、弱いもの みんないっしょに生きている」は編集者が考えたものですが、色もコピーも何と素敵な表紙なのだろう!と見る度に嬉しくなります。多くの方に手に取っていただきたいと心から願っています。

 福岡で写真展を開催します。6月24日〜30日です。「青いろノート」の画像は4Kモニターで見ることができます。RGBの青い世界を私自身とても楽しみにしています。福岡や近県の皆さま、是非ご高覧ください。よろしくお願いいたします。

青いろノート 

強いもの、弱いもの、みんないっしょに生きている
「青」をキーワードに、魚、海、空、それぞれの世界に目を向け、生きることの「尊さ」、与えられた命の「恵み」、生かされ支え合うことの「豊かさ」を描き出すフォトエッセイ集。
おちあい まちこ=写真・文/80ページ/ISBN978-4-264-032622-7 C0072/定価(本体1,400円+税)/いのちのことば社/発売日 2017/4/10
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2017年4月30日
おちあいまちこ