題名   




■ 2月20日


ほしのとみひろさんの展覧会に出かけた。
本は何冊か持っていたけれど、本物を見るのは初めてで、素晴らしいので是非と薦めてくださった方に感謝した。ひとつひとつの作品が生きてこちらに語りかけてくるのがわかった。ことばが音とリズムになって心の中にやわらかに響いてくる。入り口に掲げられていた大きな額の中のことばに惹かれ、販売されている書籍の中にこれがないかと探した。花に向かう姿勢、この優しいまなざしをずっと覚えておきたいと思ったのだ。見つけられないまま帰宅したので、友人にお願いしてそのことばを記録してもらった。メモ帳に書いてもパソコンの中に置いたとしても、どこかにしまい込んでわからなくなってしまうので、いいかどうかわからないのだけれど、備忘録としてそっとこのスペースを使うことにした。

ほしのさんのことば
花をみていると、その色、その形の美しさに驚かされることばかりだった。
花には一つとして余分なものがなく、足らないものもない様な気がした。
ちょうど良いところに花がつき、ちょうど良いところに葉があり、葉と花に似合った太さの茎があった。
葉は花の色を助け、花は葉の色として形をそこなわずに咲いていて、一枝の花とはいえ、広大な自然の風景を見る思いだった。私は絵に関しての知識はないけれど、この自然の花をそのまま写してゆけばよい絵が描けると思った。