題名   




■ 3月5日


写真を撮ると画像の中に黒っぽい点がぽつん。ぽつん。日が経つにつれ点が増えている感じ。カビか?ちょっと不安になりカメラをサービスセンターに持って行くことにした。ついでに父からもらったカメラも気になることがあり持って行った。
黒い点はほこりみたいなものでクリーニングすればOKと言われほっとした。父カメのほうはマニュアルでピントが合わせられなくなっており、やはりスイッチの故障。旅行以外はあまり使っていないから修理はしません…と伝えたもののやっぱりいつも使っているカメラに何かあったら困ると思い直し、お願いすることにした。嫌な予感は必ずあたるのだろうか…。
翌朝、クリスマスローズを撮っていたら露出の表示がメチャクチャになって、おかしいとファインダーをのぞいたら、なんとクリスマスローズが上から生えていた。さかさまだから鏡だなとわかり、夕方またカメラを連れて秋葉原へ。
レンズを外したら鏡がへんなところにコロンと入り込んでいたそうだ。こんなのは初めて、接着剤がはがれたようですとのこと。「昨日のお掃除のせい?作る時にちゃんとのり付けておいてよ!」とよっぽど言いたかったけれど、受付窓口の人が私の顔を覚えていてくれて親切な対応とお肌の美しさに感心して言えなかった。
カメラは2台とも入院となり、いろいろ考えるとイヤになったのでとりあえず全部忘れようと思った。
「カメラはツール」と思い込んでいたというより決めていた。けれど手元にないと何だか寂しい。木の椅子の上にいつも置いているのだがそこには何もないのだ。毎日Macを触るように同時にカメラにも触れてきたことに気がついた。普段あまり意識していないのだけれど、忘れた時あぁ困った〜と思う携帯電話と同じ感じだ。カメラはただのツールじゃなくて私にとっては大切なパートナーだったのかもしれないと思ったら、持って行きようのない腹立たしさが消えて一刻も早く戻って来てほしいという気持ちに変わった。入院日が別々だったので退院もばらばらだったけれどちゃんと2回お迎えに行った。秋葉原は家からかなり遠いのに、これだけ通うとなんだか身近に感じられる。メイドさんやコスプレギャルにも慣れて、まったくチンプンカンプンだった道が少しわかるようになった。これで次の修理も安心だって思ったけど、いやいやこれ以上は勘弁、もっと大事にしなくちゃと反省しながら地下鉄に乗った。

手前は交換した父カメのボディー。後ろは鏡と周辺の部品、まるごと交換。カメラの中って面白い。