題名   




■ 6月25日


ただ今「断捨離」中。
「それって、どんなゴハン?」と真顔で聞いてきた家族も、玄関先に積まれた本や雑誌、段ボールやゴミ袋が増えていくのを見て、その意味を解したようだ。
引っ越して来た時には収まっていたはずのモノがいつの間にか増え続け、比較的余裕があった部屋が倉庫のようになってしまい、窓までたどりつくのがやっと、そのうちTVに出られるかもと思うほどだ。
まず一番に手をつけたのは防災用品。水は1ケース、ご飯は20食分が賞味期限切れ。「災害備蓄は一週間分」となった今、ぜんぜん足りないのにこんなに無駄にしてしまった。「ムダ=ゴミ=有料」の式が頭に浮かび悲しくなった。
読みかけのまま放置している本や雑誌がたくさん。きちんと読んでいれば思い切って処分することができるのにと思うものもある。時間をうまく使えていなくて、いつでもやりかけやりっぱなしがこの結果を生むのかもしれないと思った。ムダのもとが時間の使い方にあってしかも有料。「Time is money.」結局はそこだ。断捨離は私にとって痛みを伴うツライ行為だ。けれどやるなら今だ。

ダストボックスの横に数種類のアジサイとギボウシが咲いていた。朝露をたたえて静かに咲く美しい花たちに会うのは早朝の楽しみであったのに、昨日すべてカットされ地面に投げられていた。断捨離か?…。悲しくて言葉にならない。数本を拾って花瓶に挿した。