題名   




■ 8月28日


ひまわりって後ろ向きだな〜。
炎天下、この写真を撮ったときそう思った。あまりの暑さに参ってしまったので翌々日は夕方から出かけた。同じ場所に立ったら月が出ているのに気がついた。
「菜の花や 月は東に 日は西に」与謝野蕪村の俳句を思い出した。なるほどひまわりは後ろ向きではなくて、東を向いているのだ。今頃気づくなんて遅すぎるけど、太陽が昇る方向を一斉に向いていたのかと思うと、地面、いや地球全体が見えない大きな何かに大切に包まれているような気がした。
ひまわりは若いうちはお日様の方へとまわり、開花してからは東を向くことを知った。日輪草(ニチリンソウ)と言われる由縁だ。生長したひまわりは明日を見つめながら凛としてこの地に立っているのだ。「キマッテルな〜堂々としてカッコイイ!おまけにいつも笑ってるし…」この姿を忘れたくないと思ったのでプリントした一枚を壁に貼っておくことにした。