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ギャラリーは以前manboさんが個展を開いたアユミギャラリーに比べると狭く、展示スペースも少ない。が、全体的にやわらかい雰囲気で、とても居心地が良い。壁の裏側から間接照明の光がほんのりギャラリー内を照らしていたり。まるで夜の教会のような懐かしくやさしい空間の中、manboさんの作品が飾られていた。この会場もまた、manboさんの写真にはしっくりきていい感じである。
ギャラリーは教会の礼拝堂を思わせるシンメトリーな造り。柱や梁に歴史が感じられる。
←の写真のギャラリー左側の壁を奥から撮影。 ギャラリー正面にはクリスマスローズのパネルが並ぶ。
manboさんは、去年の「ことばの花束」三部作の作業を通して、膨大な数の自分の作品と向き合うことで、かなり経験値をあげたに違いない。ギャラリー全体を見渡すと、その確かな歩調が感じられた。


前回の個展もそうだが、manboさんの作品は一眼レフもしくはデジカメで撮ったものを自宅のプリンターで出力している。調整はすべて手作業である。しかもプリントする紙は私の知る限り、ほぼ100%マット紙。マット紙はインクを吸い込みやすく、その分色が暗くなりがち。manboさんが撮影した時にイメージした色を再現するには1枚1枚の調整にどれほどの努力があっただろうか。想像すると気が遠くなりそうだ。


今回使用している紙は、PCM竹尾さん提供のもの。パネルに寄って近くで見ると、結構凹凸の激しい紙を使ったものもあって、あまりの発色の良さに「よくこんなに色が乗ったなぁ！」と驚いてしまった。manboさんは「ふふふ...」と涼しそうな笑顔で笑っていたが...。
ギャラリーを訪れた方々もパネルに顔をくっつけて、「いろんな紙に印刷してあるんですね」と興味深そうに、丁寧に見ておられた。


ギャラリー内では、前回に引き続きmanboさん特製ポストカードが販売されていた。写真展を観に来られた方々のお土産用にと準備していたものだが、大好評で毎日売り切れ状態。ポストカードとはいっても、すべてmanboさんが自分でプリントしているので、きちんと額装すれば、立派な作品。人気もうなづける。写真展開催中、manboさんは、毎晩寝る間を惜しんで追加分をプリントしていたらしい。
ギャラリー左側の壁。手前はmanboさんがアレンジしたアジサイの生花。この壁の向こう側に教会用品を扱うショップがある。
右手のレンガの壁には「ことばの花束」以降の新作も。
訪れた写真家の方に「驚異的」と賞された発色の良さ。印画紙やPCのディスプレイとは違う色や質感を堪能。
ギャラリーで販売されていた色とりどりのポストカード。新作もたくさん！
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